私にはずっと解けない謎があった。
それは”この世に恋愛が必要な理由”だ。
彼氏とか彼女とかパートナーとかそういう類のもの。
私は恋愛に距離を置いている側の人間なので、その必要性が見い出せずにいた。
なぜ人々は恋愛をするのか。
なぜ友達ではだめなのか。
あるとき分かったことがある。それは、
”恋愛関係であれば何の用がなくとも合法的に連絡が可能である”
ということだ。
この思考に至った私のひねくれ思考を以下に書き留める。
会いたいということ
私にとって人に連絡をするということは一大イベントである。
それは家族でも友達だとしてもそう。
何か用がない限り自分から連絡することはほぼない。
何かしら用事や予定、言い訳を用意してようやく連絡することが出来る。
友達なら共通の話題があるから、それが難しくない。
行きたいカフェでもいいし、好きなアイドルの話でもいい。
とにかく誘う理由があるということが私にとって重要なこと。
それだけで会いたいという言葉をごまかして会いたい人に会うことが出来るから。
ただ会いたい人
この独自の論理で分かったことは、理由がなく会いたい人が存在するということ。
共通する話題も会うべき理由もないけど会いたい人がいる。
その人に会う口実が必要なのに、ただ会いたいだけだから言い訳がなくて苦しいこと。
だからみんな”ただ会いたい人”と恋愛関係を構築するんだということ。
そう思うと、恋愛が素敵なものに感じ始めた。
恋愛はしなければいけないものではなかった。
みんな必要だから恋愛をするだけだった。
学校中がカップルだらけで自分も恋愛をしなければいけないと思っていた学生の頃。
どのドラマも映画も恋愛ものばかりな世の中。
恋愛は当たり前にあって然るべきだと思い込まされてきた過去。
彼氏いるの?という質問に違和感を感じ続けてきた時間。
全部がすーっと溶けた。
理由がなくても会いたいと思える人と出会うまで無理に恋愛をする必要がない。
何も焦る必要はないと広めたい。
そして恋愛が素敵だと思える世界になるようどうにかこうにか貢献できたらいいな。