ただ誰かが横で話を聞いてくれたらいいのにと思う時がある。
すごく疲れている訳ではない。
特別しんどいことがあった訳でもない。
でもなんとなくいつもより気分が沈む。
これといったきっかけが思い当たらない。
原因が分からないから対処法もない。
一応元気が出そうなあれこれを試してみるけれど効果がない。
無気力だけど、眠れない。
心が動いた訳でもないのになぜか涙がこぼれる。
生きているとそんな日がある。
ただ誰かと話すだけできっと心が安らぐのに。
誰かがそばにいるだけできっと心がじんわりするのに。
誰かに寄り添ってほしい、それだけ。
ただ話を聞いて欲しいだけなのに
昔の私は心が折れそうになるとひたすら原因を探して対処しようとした。
仕事、人間関係、家族、友人…
考えうる目の前にある悩みを打ち明けては話を聞いてもらった。
私が相談という形をとるもんだから、相手はそれに応じて経験談を語ってくれたりアドバイスをくれたりした。
時にはそんなことで悩まなくて良いという言葉をもらうこともあった。
でもいつも納得出来なかった。
私の欲しい答えが返ってこなかった。
私が言いたいことはそれじゃないと感じていた。
私の気持ちなんて誰も分かってくれないと怒っていた。
私は人に頼る方法を間違えていた。
相手に何を望むのか自分ですら分からないまま怒りもがいていた。
そう、私はこれまで”ただそばにいて話を聞いてほしい”という感情が自分にあることにすら気が付いていなかった。
私の話を聞いてもらえませんか
”ただ聞いて欲しい欲”があることを認識した私はワンアップした。
相手にアドバイスを貰わずかつ話を聞いてもらうにはどうすべきか、そもそも話す相手がいないときにどう対処するか。
実践を重ねながら編み出した方法を並べてみる。
~私が誰かに話を聞いて欲しいときにすること~
1,相談や悩みを打ち明けるというスタンスをとらない
→悩んでいそうな雰囲気や相談をもちかけるという姿勢は、相手にもアドバイスを求めているように感じさせてしまう。
いかにもアドバイスくださいみたいな感じに見えないよう要注意。
2,話を始める前に前置きをする
→「ちょっとただ聞いて欲しいことがあります。別にアドバイスとかはいらないけれど1人では抱えきれないから聞いてくれますか?」と直接伝えてしまう。
3,そもそもそんな人がいないんじゃ問題
→ノートにただその時の気持ちを書き連ねる。
解決策や答えを出すことが目的ではなく、ただひたすら自分の気持ちを吐き出す場所を作る。無意識にある、全部が全部解決しなきゃいけないという思い込みをはずす練習にもなる。
誰かの隣にいる人
私は友達が少なくてもパートナーがいなくても1人で寂しくなく生きていけると思っていた。
でも、何かのタイミングで誰かに頼りたくなる時は訪れる。
やっぱり人に支えられて生きているんだと改めて実感した。
だから私はこの恩を次に繋げていきたい。
誰かが助けが必要なときに、横にいられる人間でいたい。
ただただひたすら話を聞くという難しいことを当たり前のようにやって、誰かの心を温められたらいい。