私が会社を辞めたとき、決めたことがある。
”どうにかして人生挽回する”
当時は何をどうしたいのかすら定かでない状態だった。
でもとにかくいやな自分を抜け出したかった。
挽回したかった。
いったい何と戦っているのだろうか
ひたすら労働力を提供し続ける毎日。
年齢だけは順調に重ねるものの、なにも成し遂げないまま日々は過ぎ去る。
そんな現状に焦りを感じた。
転職、スキルアップ、自己成長……
そういう言葉に踊らされて抗おうとした。
自分以外の人が輝いて見えて羨ましくて仕方なかったから。
ただただ漠然と挽回したいと必死だった。
私は何者かになりたかったし、なれると信じていた。
でも結局ただただ踊らされて終わった。
何年経っても何者にもなれなかった。
何になりたくて、何と戦うのか。
さて、私が一生懸命目指していた”何者”とは一体何だったのだろう。
当時の私は外に答えを求めていた。
誰かに認められる私。
仕事で求められる私。
友達に頼りにされる私。
他人からの評価で自分を満たそうとしていた。
人からの評価なんて推測しか出来ないからいつも不安なわたし。
結局不安は取り除けなかった。
でもある時、本当に私が望んでいるのは自分が満足する私でいることだと気が付いた。
まだ道半ば
挽回の根底に自分を満たせていない自分がいると分かった。
であれば自分が満足する自分になれば、挽回したことになるだろう。
だから自分に満足するために自分と戦うことにした。
どんな小さい些細なことでも自分と戦う。
その小さな戦いの勝ち負けを日々繰り返してこそ、私が望む”何者”かになれるのではないかと思う。
きっとそうだと信じて、今日も戦いに出ようと思う。