私の人生は後悔が多い。
あのときああしていたら、あっちを選んでいたら、もっと勉強していたら……
架空の何かに対する後悔がとまらない。
だが挑戦して後悔したという思い出はこれといって浮かばない。
なぜならそもそもチャレンジをしてこなかったから。
“やらぬ後悔よりやる後悔”なんていう言葉があるが、それって本当なのだろうか？とふと思った私。
そこで私は1人海外2泊3日旅行を敢行することにした。
そう、その言葉を身を以て検証することにしたのである。
結果として、やってみて後悔することは何一つなかった。
何より、やらない後悔を人生から1つ減らせたということだけでもすごく意味があったじゃないかという結末です。
海外1人旅チャレンジ
別にどうしても1人で行ってみたいと思っていた訳でもないけど、誰かと行くことが当たり前になっていた海外旅行。
物欲がないのでショッピングには興味なし、かといってなにか明確な目的があるわけでもない。
何度も行ったことはあるけど、いつも主体性はなく割と身を任せてしまっていた。
今回は、検証と受け身態勢脱出を兼ねたチャレンジの旅です。
心の変遷
・予約時（1ヵ月前）
予約したときは、やらぬ後悔検証してみたい！飛行機とってしまえば行くしかなくなるし！という謎なメンタル。本当に予約してしまったというワクワクとドキドキ。食べたいものと、必要なものをメモし始める。インスタがおしゃれなカフェや人気の場所をおすすめしてきた。
・出発前（1週間前）
全く計画が立てられず行くこと自体が億劫になる。別に行きたいとこそんなにないんだなと改めて実感。一応素敵だなと思うところは保存して、なんとなくここらへんのエリアは行こうかなと考える。
・当日朝
空港までの移動を逆算して一応ちゃんと起床。本当に行くのか半信半疑だったから荷造りは当日朝までほったらかし。最低限の荷物をつめて、パスポートと財布があればなんとかなるかと出発。空港行きの電車の中で実感が湧いてきて焦りだす。めっちゃ調べる。
・当日（空港にて）
1時間の遅延の間、カフェにて必死に情報収集。
行きたい場所に目星をつけて、だいたいの旅程を決定。
（午前はこの辺り、午後はここ、夜はここかな～みたいなゆるゆる旅程）
チェックインして保安検査を受けていざ、搭乗！のタイミングでまずウキウキがやってきた。
本当に1人で行くという現実がやってきたけど不安はあまりなく、ウキウキのまま到着。
・現地にて
今回の目標は絞りだしたやりたいことを達成すること。
そのために逃げそうになったらやらぬ後悔よりやる後悔と唱えること。
実際、1人でご飯屋さんに入って食べてみたりカフェでゆっくりしてみたり、ちょこっと散歩をしてみたり、ほぼ全部達成することができた。
やっぱり物欲はバグってくれなくて、最低限のものを買うだけで散財はできなかったけど満足する買い物はできた。
いつも任せがちな電車も自分で調べて乗り換えた。
感想
できないと思っていたことが出来た。
楽しいと思える時間を確保出来た。
ご飯屋さんに1人で入る勇気を出せた。
こういう小さいことの積み重ねが自信につながった。
きっとできるだろうという憶測の自分に期待したまま過ごす時間を減らすことが出来た。
こういうことが楽しいのか、これが気になるんだなという新たな発見があった。
失敗談
やらぬ後悔を意識しすぎて失敗したことがある。
それは食事に関して。
現地でしか食べられないものがたくさんあるし、後悔はしたくない。
だから、３食に加えカフェ、夜食、コンビニ…
食べまくった。
常にお腹がいっぱいの状態。
日頃から大食いの部類には入るけれど、それにしても食べすぎた。
その結果、絶対に美味しいのに、ビジュアルからもその美味しさは感じ取れるのに、満腹を超えた私の器官は食べ物を楽しむ余裕がなくなってしまった。
美味しさを１００％捉えきれなくなってしまった。
これがやらぬ後悔の唯一の失敗点。
でもこれに関しては、もっと配分やペースを考えたり運動を取り入れたりするなどして工夫のしようがあったのではと反省。
もしまたチャンスがあれば反省を活かしたいと思います。
検証結果
”やらぬ後悔よりやる後悔”という言葉は私にとっては本当だった。
人生は選択の連続だから、選ぶことや今の生活を手放すことは簡単じゃないけれど、小さなことから挑戦してみることも手段の１つ。
失敗は笑えるしネタにもなるけど、後悔はいつまで経っても後悔のままなのかもしれないと学んだ。
